さそり座の物語

 

さそり座は夏の代表的な星座です。南の地平線近くに輝く1等星アンタレスを中心に、大きなS字の形をした星々が連なり大変解り易い姿をしています。さそり座は長い尾の先に猛毒のある針を持ったさそりの姿をした星座です。

ギリシャ神話では、オリオン座にまつわる物語としてさそり座の話がでてきます。巨人オリオンは美しくも力の強い狩人でしたが、いつも自慢ばかり。女神ガイアはそんなオリオンを怒り、さそりをつかわし猛毒の針でオリオンを殺してしまいます。そして、星座となったオリオン座とさそり座は反対の位置にあり、冬の星オリオン座と夏の星さそり座が、全く反対に、登れば沈み、沈めば昇りと、いつまでもオリオンがさそりに追いかけられているように見えると云います。オリオンは永遠にさそりからに追いかけられているのです。