イルカ座の物語
「イルカ座」はわし座の隣にあり日本ではひし座と呼ばれています。
ギリシャ神話では海の神ポセイドンのつかいとされていて、逃げたポセイドンの妻アンフィトリテを見付けて居場所を教えた功績から夜空の星座として輝いているといいます。
夏の星座らしい海の生き物の星座「イルカ座」には、もうひとつ神話があります。
コリントスの宮廷楽師アーリーオーンは、海の神ポセイドンの息子、ある時シチリア島の音楽コンクールに見事優勝し、山のような金銀財宝を手にします。コリントスへ凱旋するアーリーオーンを乗せた船が沖合に出ると、船員たちは彼の金銀財宝に目が眩み、海に放り込もうとしました。そこでアーリーオーンは船員たちに死ぬ前に1曲竪琴を弾かせてくれと頼みます。船の舳先に立ち人生最後の曲を心を込めて奏で歌い終わると自ら海に身を投げたのです。ところが、いつの間にかアーリーオーンの音楽に魅せられて沢山のイルカが船に集まって来て彼を助けて、無事にコリントスの港へ送り届けてくれたのです。アーリーオーンの命を救ったイルカは音楽の神アポロンによって星座にされて夜空に輝いているのです。
この他に夏の星座には、こぎつね座や盾座、などの様に新しい星座なのでギリシャ神話には登場しないという星座やヘルクレスのように、さまざまな神話が12話もあると言われている星座などいろいろある様です。宇宙の星の世界は壮大ですね。