白鳥座の物語

 

「はくちょう座」は天の川にそって大きな翼を広げた十字の形をしていて白鳥の姿に見えると言われています。

ギリシャ神話では、大神ゼウスが美しいスパルタの王妃レダを気に入り秘かに会いに行くために白鳥に姿を変えたといいます。レダはこの時にゼウスと交わり、2つのヒアシンス色の卵を産みます。1つの卵からは、カストルとポルックス兄弟(「ふたご座」)が、もう1つの卵からは、トロイ戦争の原因となった絶世の美女ヘレネ―が生まれました。

この白鳥座は天の川に沿って輝いていて日本では「おり姫」と「ひこ星」のあいだの星座となります。七夕伝説はギリシャ神話とは違いますが、夏の夜空を天の川を挟んでひと際輝く1番明るいこと座の「ベガ」、2番目に明るいわし座の「アルタイル」そして3番目がはくちょう座の「デネブ」この3つの星が、ちょうど夏の大三角形と言われています。

 

ギリシャ神話では大神ゼウスが、白鳥に化けたり、鷲に化けたりして、さまざまな神話を生み出しています。

 

 

■天の川と夏の大三角


天の川に輝く「夏の大三角」(夏の大三角形)を見ると、ギリシャ神話とはまた違う七夕伝説が見えます。夏の大三角を形成している琴座のベガが織姫(織女星)、鷲座のアルタイルが彦星(牽牛星)、白鳥座のデネブが見えます。このデネブは、七夕伝説では二人をとりもつカササギとなります。

 

カササギは、天帝からの遣いで、天の川に雨が降っても渡れるように沢山のカササギが織り姫を運んでくれると言われています。